ファストフード大手のケンタッキーフライドチキン(KFC)の英国内900店舗の3割が、
材料の配達をめぐるトラブルで休業に追い込まれている。
警察に通報したり国会議員に相談したりする人まで現れ、英国内ではちょっとしたパニックになっている。

 英メディアによると、KFCが14日から配送業務の委託先を変更したところ、
材料のチキンが倉庫から店舗に届かなかったり、配達が遅れたりするケースが続出した。
英メディアは、配送業者のコンピューターシステムが故障したなどと報じている。

 一時は600店以上が休業する事態に。
21日午後の時点では7割の店舗が営業しているが、ネット上にはフライドチキンを買えずに落胆したり、
開いている店舗を探し回ったりする人の投稿が相次いでいる。

 一部は警察に通報するなど過剰な行動に走る人も。
ロンドン東部を管轄する警察署は「あなたのお気に入りの飲食店があなたの求めるメニューを提供しないとしても、
それは警察が管轄する問題ではない」とツイート。
ロンドン南部選出のコイル議員も「落胆したKFCの顧客から連絡が来た」とつぶやいた。

 鶏肉は様々な文化的、宗教的背景を持つ人々に受け入れられる食材のため、
特に移民の多い地域ではKFCの人気は高く、影響も大きいようだ。

画像:21日、ロンドン中心部のケンタッキーフライドチキンの店舗も休業した
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180222000111_commL.jpg

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL2Q2S54L2QUHBI007.html