アイルランドのバラッカー首相は27日、英BBC放送のインタビューで、
人工妊娠中絶の禁止を定めた憲法の改正を目指すと表明した。
バラッカー氏は、改正の是非を問う国民投票を年内に実施する意向を示している。

 バラッカー氏は「中絶に関する規制は緩和する必要がある」と述べ、国民に理解を求めた。
アイリッシュ・タイムズ紙の世論調査では改正賛成が56%で、反対の29%を上回っている。

 アイルランド国民の大半はカトリック教徒。1983年の憲法改正で、
既に違法だった中絶の禁止を明記。
2013年に、母体に生命の危険がある場合などに限って中絶が認められた。

 毎年数千人のアイルランド人女性が隣国の英国で中絶手術を受けているとされる。
性犯罪の被害者や胎児に致死性の異常がある場合でも中絶が認められないことに批判が上がっている。

産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/180129/wor1801290024-n1.html