倒すべき悪党は、もはや惑星を破壊する地球外生命体や邪悪な天才大富豪ではない―― 米DCコミック(DC Comics)の
スーパーヒーロー「スーパーマン(Superman)」が最新作で担うのは、必死に働く移民たちを白人至上主義者から守るという任務だ。

 スーパーマンは、その活躍を1938年から掲載してきた米漫画雑誌「アクション・コミックス(Action Comics)」最新号で、
失業中の工場労働者が移民たちを殺そうとするのを直前で阻止する。

 悪役の工場労働者は、青い作業着に米国旗色のバンダナを巻き、口ひげをたくわえた姿をしている。
いずれも、貧しいブルーカラー層の米国人の典型的特徴だ。銃を手にしたこの工場労働者は、
ベールを被った女性たちを脅し、仕事を奪ったとヒスパニック系の労働者たちを非難する。
「お前らは低賃金で働く。英語を話せないから言い返すことも、給料を上げてくれと要求することすらできない。
お前らのせいで俺は仕事を失った! 生計を奪われたんだ! だから……お前らが償え!」

 工場労働者が発砲したまさにその瞬間、スーパーマンが間に割って入って銃弾を胸ではじき返し、移民たちの窮地を救う。
そしてスーパーマンは、白人至上主義を掲げる工場労働者に「君の魂を絞め殺している闇の責任を取れるのは、君だけだ」と語る。

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http://www.afpbb.com/articles/-/3142875?cx_part=topstory