https://www.cnn.co.jp/m/usa/35102548.html

(CNN) 米政府当局者は10日までに、トランプ米大統領が今月16日、キューバに対する新たな外交政策を明らかにするとの見通しを示した。

米フロリダ州マイアミでの演説で発表の予定で、オバマ前大統領が手掛けた関係改善策の一部を後退させる可能性がある。オバマ政権はキューバへ過度に譲歩したと批判されており、トランプ氏は一方的な歩み寄りは繰り返さないと宣言することも予想される。

複数の米政府当局者によると、トランプ大統領はキューバの人権侵害を非難し、国内の反体制派迫害に関与した当局者への制裁も打ち出す見通し。米政府当局者は以前、ニュージャージー州の州兵殺害で投獄されたものの脱獄してキューバに逃れ、政治亡命を得た米国人の身柄送還も求めるとも述べていた。

米、キューバ関係は1959年のキューバ革命以降、険悪な状態が続いていたがオバマ前大統領はこの修復に乗り出していた。受刑者の交換、外交関係の正常化に加え、米大統領としては1928年以降で初めてのキューバ訪問にも踏み切っていた。

一方、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長は今年1月、来年2月に引退すると発表。「キューバ政府は、トランプ新政権とは共通利益がある問題で相互尊重に根差した対話や協力関係が追求されることを願う」とも語っていた。

2017.06.10 Sat posted at 14:51 JST