■ジャイアントパンダの本場・中国で、「推しメン」ならぬ「推しパンダ」に夢中になっている女性たちがいる。
しかも、実物のパンダには対面したことなく、ネットのパンダ中継を見ているだけで幸せらしい。
パンダに“萌える”高学歴20代女子たちの異様なハマり具合に、中国紙が迫った。

敏敏(ミンミン)はネットに上がっているパンダの写真を見ただけで、
1頭1頭の名前も、その出自についても説明できる。
一見、みんな同じ顔をしているようなパンダだが、彼女ほどのファンなら完璧に見分けられるという。

とはいえ、敏敏はまだ実物のパンダを見たことがない。いつもネットで視聴しているだけなのに、
パンダの魅力にどっぷりはまっているのだ。

ネット中継とSNSによって、
いまやジャイアントパンダは中国で「網紅(ワンホン)」と呼ばれるインフルエンサー的な存在となっている。
その影響力は人気タレントにも引けを取らない。

ファンたちはしょっちゅうパンダの情報をチェックしては、元気なのか、快適に過ごせているか、
新鮮な笹を与えられているかといったことを気にしている。
特にひいきの「推しメン」ならぬ「推しパンダ」の姿をネットで見ているだけで癒されるのだ。

■「推しパンダ」に会うためのコスト

2018年5月、雨上がりの午後。四川省・成都のジャイアントパンダ繁殖研究基地では、
家族連れの観覧者たちのなかで、バズーカ砲のような一眼レフカメラを抱えた数人の女性の姿が目立っていた。

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