2018/2/18 0:00

第6話で大きな盛り上がりを終えたTVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。
本作の放送前にアニプレックス、TRIGGER、A-1 Pictures 3社のプロデューサー陣による鼎談を行いましたが今回は、A-1 Pictures福島祐一プロデューサーに現場の感触や制作にまつわる裏話を伺いました。
第1話〜6話まで制作に携わったスタッフのこだわりとは――

話数を重ねていくにつれて現場のテンション感は上昇中
――プロデューサー鼎談で3人のプロデューサーに取材を行いましたが、福島プロデューサーのこの作品での役割を教えてください。
A-1 Pictures 福島祐一プロデューサー(以下、福島):今までやってきた作品のアニメーションプロデューサーの仕事と変わりはないです。
錦織監督や田中将賀さんをはじめ、クリエイターたちの作業や全体のスケジュールを確認したり、何話を誰にやってもらうのか、各社やセクションの調整や、どういう風に進行させていくのかを決めていく役割です。。

――スタッフの配置を決めていく感じですか?
福島:そうですね。「何話はこの人どうですか?」など、監督やTRIGGERさんと相談しながら、話数のスタッフを配置しています。
音響や編集作業など全行程のやり取り、アニメを作っていく上で必要な人の調整をしている感じです。あとは予算の管理ですね。それも含め、全体のスケジュール管理もしています。

――現状、現場の状況的にはどうですか?
福島:先の話数で出来ている話数もありますし、放映に向けて粛々と進めている感じです!

――3人のプロデューサーの役割分担みたいなものもあるのですか?
福島:鳥羽さんはメーカーのプロデューサーとして企画全体のプロデュース、若林さんはデザインのアイディアからシナリオ・コンセプトを決めるタイミングで、クリエイターさんとのやり取りやアテンドをしてくれています。
そこで出た要素を絵コンテやフィルムにするために現場に落とし込んで映像にしていく所を、僕のほうで担当しています。
もちろん、TRIGGERさん周りに関しては若林さんたちと相談しながら進めさせてもらっています。

――若林さんはもともとクリエイターでもありますよね。
福島:そうですね。今回はプロデュース的な動きをして頂いていて、今石洋之さんやすしおさんの稼働の調整や、コヤマシゲトさんにデザインをお願いする上で、
クリエイティブな部分を踏まえて、尚且つ制作的な動きをしてもらっています。
次にこういう新規デザインのアイディアが必要という時に、打ち合わせを仕切って頂いています。

――この取材時で3話まで放送が進んでいますが、視聴者の反応も見ていますか?
福島:反応を逐一追えているわけではないんですが、純粋にオンエアできて安心したというか。準備してきたものを見てもらえて、いろんな反応があることが率直に嬉しいです。

――クオリティもかなり高いですね。
福島:映像をプロデュースする立場なので、コンテ、演出、作画から撮影に至るまで、全セクションの要素が映像というひとつの形になり、一個一個の素材や話数がいいものであってほしいなと思ってやっています。

そのためにスタジオカラーさんを始め、いろんな会社や人の力を借りているので、クオリティが高いと言ってもらえることは、僕個人としても嬉しいですし、
みんなで頑張って作っているものが、良い形で観てくれる人に届いて良かったなっていう気持ちになります。

――先ほど放送できて良かったと言っていましたが、やはりTRIGGERとA-1 Picturesという2社でやることの難しさからくる言葉なのかなと(笑)。
福島:中々に難しいというか大変ですね。社内だけでも、何かを調整するって大変なんですよ。もちろん想像はしていましたけど、お互いのロジックもあるので、その中でどう進めていくのか。

僕らが当たり前だと思っていたことがTRIGGERさんではどうなのか、その逆もしかりなんですけど、それは実際にやってみて詰めていかなければならない部分もあるので、逐一すり合わせながら進めています。
でも、ここまでやってこれているので、今は2社での作品の作り方としては、だいぶ方向性が見えてきたと思います。

〜後略〜

https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1518849312