2018年01月02日 アニメ ブック
(写真)
主婦の友社のライトノベルレーベル「ヒーロー文庫」の高原秀樹さんが2017年に編集を担当した作品の一部


 実用書大手として知られる主婦の友社のライトノベルレーベル「ヒーロー文庫」。2012年に創刊され、後発ではあるが、昨年は「ナイツ&マジック」「異世界食堂」の2作品がテレビアニメ化されるなど人気レーベルとしての地位を確立している。
昨年は63冊が刊行され、同社の高原秀樹さんがほぼ一人で編集を担当。高原さんは昨年、新レーベル「プライムノベルス」24冊の編集を担当し、一年で計87冊もの作品を手がけた。高原さんによると
「昔、他社で一年に60冊手がけた人がいたという話を聞いたことはありますが、87冊は最多なのなかもしれません」という。驚異の仕事量はどのように実現したのか……。高原さんに編集の裏側を聞いた。

 ◇週刊以上のペース 仕事をルーティン化

 「ヒーロー文庫」「プライムノベルス」は高原さんとアシスタントの2人体制で、昨年刊行された87冊のうち、6冊はアシスタントが編集し、高原さんがデスクを担当した。
つまり、すべてが高原さんが関わっている。業界大手の「電撃文庫」(KADOKAWA)の一年の刊行点数は150冊程度で、それに比べると多くはないが、
ほぼ一人で編集しているというのは極めて異例だろう。高原さんの担当作品は週刊以上のペースで刊行されたことになる。

 16年に高原さんが担当したのは50冊。17年は新レーベルの誕生もあって、刊行点数が大幅に増えた。高原さんは「17年は気が付いたら、こんな冊数になっていました……。
他社で一年で60冊手がけた人を超えるために計画的にやったわけではありません。少し意識はしましたが」と振り返る。

 働き方改革が叫ばれている昨今、労働時間が心配になるところだが、「そんなに会社にいないし、大した労働時間ではない」と語る。
平日は午前5時ごろに起き、午前中は家やカフェなどで原稿を読み、その後、会社で事務作業をする。夕方以降は著者との打ち合わせをして、深夜0時までには就寝する。

 編集は、イレギュラーなことに巻き込まれることも多いものだが、高原さんはなるべく仕事をルーティン化し、規則正しい生活を意識しているという。
「頭がさえているので、頭を使う作業は午前中にやっています。無駄な会議には出ないし、電話や打ち合わせは時間泥棒になるケースが多いので、メールで済むことはメールで済ませます」と話す。

 プライベートもなるべくルーティン化していて「体調、コンディションを第一に考えています。なるべくストレスを遠ざけるようにもしています。日用品、消耗品は同じところで同じものを買うことで、選ぶ時間を短縮。
よいパフォーマンスを発揮するために毎日、ジョギングを30分して、腕立て、腹筋などの自重運動を欠かさない」というように、規則正しい生活を徹底している。

 ◇今後はコミカライズも増やす メガヒットの夢も

     ===== 後略 =====
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https://mantan-web.jp/article/20171228dog00m200034000c.html