東2局0本場

親は落ちたが僥倖か、配牌は二向聴、三巡目に早くも完全一向聴となるもそこからが伸びない
親も上家も次々と手出しを繰り返す中、私のみ自摸切りを表す明度の低い牌が河に並ぶ
現実には起き得ないような自摸切りが九巡続いて捨て牌も三段目に移るタイミングで親から満を持しての『立直』
しかし同巡、私も有効牌を引き入れ余剰牌を切り出し追っ掛け立直にいくと間髪入れずに親から『ロン』
私は再びスマホを置き、再びニードルを握り締めると先程から断続的な痙攣を起こしていた餓鬼のもう一方の眼球目掛けて一回目以上の強い憎しみを込めて深々と刺し込む
『ギィヤァッガグゲラァガッギャァギャガグゲヤァーキャギャーギャァアギギィイィーイー…』などと聞くに堪えない悲鳴を煩わしく感じながら、返り血をタオルで拭い、苛立つ手でスマホを拾い上げる

東2局一本場……