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2024/04/29(月) 21:56:17.97ID:F7Au/nfS0作家 池澤夏樹さん(78) 辺野古工事 誰に利が
完成に12年・1兆円 もっと増えるのでは 弱者に負担押しつけ平然 みっともない
いま見ておかなくてはいけない。そんな思いから8年ぶりに辺野古に行きました。国が沖縄県知事の権限を奪う代執行によって、
新たに埋め立て工事を始めてから1カ月後のことです。
その日は雨でした。
基地建設に反対し座り込みをする人たちを、機動隊員が排除していく。そこに1台、また1台とトラックがゲートの中に入っていく。
その様子を見ながら、いったい誰に利がある工事なのかと考えました。
完成まで12年かかるというが、軟弱地盤対策の難工事によって工期はさらに遅れるかもしれない。総工費は3500億円ほどから
1兆円近くになったが、もっと膨らむのではないか。完成のころには、今工事を進めている政治家や官僚は引退し、だれも責任を
とることはない。そもそも完成するかも疑わしい、と私は見ています。
普天間飛行場を東京に持ってきてごらん。滑走路の長さ2700メートルは、JR中野駅から阿佐ヶ谷駅までの距離。中野区や
杉並区で、住宅街や学校の上空をヘリが飛んだらどうか。
私はそんな風にして、ことあるごとに本土を挑発してきました。飛行場と隣り合う普天間第二小学校では現に、着陸する米軍機の
パイロットの横顔が子どもたちからみえるからです。しかし、本土は応えなかった。
2001年の米国同時多発テロのときには「米軍基地が攻撃されるのでは」と、沖縄への修学旅行のキャンセルが相次いだ。でも、
沖縄にも子どもたちがいることは話題にものぼらず、気づいてないに等しかった。
(続く)