「衣食足りて礼節を知る」の由来は、中国の書物『管子(かんし)』です。
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『管子』は、春秋時代の思想家である管仲(かんちゅう)の言行を記したものです。
管仲は、斉(さい)の桓公(こうこう)に仕えており、そのときの富国強兵の対策として、
国を豊かにするには、まず民衆の生活を豊かにする(経済を充実させる)必要があると考えました。
そのようにしてうまれたのが、次の文(原文)です。
倉廩(そうりん)実(み)つれば即ち礼節を知り、衣食足りれば即ち栄辱(えいじょく)を知る。
倉廩…米ぐら
栄辱…栄誉(よい評判を得ること)、恥辱(プライドを傷つけること、恥)
「米ぐらが満たされてこそ道徳・マナーなどを知ることができ、
衣食が足りてこそ 栄誉と恥辱の違いを知ることができる」という意味です。