東京五輪マラソン 札幌市民は「困惑」から「怒り」へ
2019年11月14日 11時0分 写真:文春オンライン
https://news.livedoor.com/lite/topics_detail/17378316/
ざっくり言うと

・東京五輪のマラソン、競歩が札幌で開催されると知り、道民・市民は驚愕した
・「困惑」する市民の感情は、在京キャスターやSNS上のコメントにより変化
・「奪った」「町並みが美しくない」と言われ、「怒り」を抱きつつあるそうだ

東京五輪のマラソン・競歩開催 札幌市民の感情は“困惑”から“怒り”へ
https://bunshun.jp/articles/-/15426

 今年の札幌は暑かった。象徴的だったのが7月29日から3日連続での熱帯夜。観測が始まった1961年以降では、2日連続以上の熱帯夜は初めて。
それどころか、札幌で熱帯夜が記録されたのは、過去59年間でたったの2日しかない。道外の人たちがイメージするほど、ここ数年の札幌の夏は涼しくない。

オリンピック開催時期は、観光の一番のかき入れ時

 11月7日、札幌では初雪が観測された。平年より10日遅い冬の訪れだった。この日、みぞれまじりの雪が降る中、東京2020組織委員会の森喜朗会長が北海道入り。秋元克広札幌市長、鈴木直道北海道知事と会談。東京五輪のマラソン、競歩開催への協力を要請した。

「東京五輪のマラソン、競歩が札幌に」――その第一報に多くの道民、札幌市民は驚愕した。

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札幌市の中心部・大通公園 (c)iStock.com

 札幌ドームでサッカーの予選は開催されるものの、それまでは東京五輪がどこか他人事だった感は否めなかった。

 在京の情報番組で「札幌は歓迎ムード」と報道されたが、肌感覚ではそうでもない。

 オリンピック開催時期は、北海道観光の一番のかき入れ時。いま、市内の飲食店やホテルは、コース、日程などの行方を固唾をのんで見守っている。「さっぽろ大通ビアガーデン」も、市民にとって夏の楽しみの1つ。例年通り実施されるのか。気を揉んでいる市民は少なくない。