日韓基本条約
1965年6月に、日本(佐藤栄作政権)と韓国(朴正煕政権)との間で調印された条約。
これにより日本は韓国を朝鮮半島の唯一の合法政府と認め、韓国との間に国交を
樹立した。

韓国併合条約など、戦前の諸条約の無効も確認した。同条約は15年にわたる交渉の
末に調印されたが、調印と批准には両国で反対運動が起きた。両国間交渉の問題点
は賠償金であったが、交渉の末、総額8億ドル(無償3億ドル、政府借款2億ドル、
民間借款3億ドル)の援助資金と引き換えに、韓国側は請求権を放棄した。
(高橋進 東京大学大学院法学政治学研究科教授 / 2007年)