「京アニ被害者実名報道」で復活した「マスゴミ」という言葉
境治 | コピーライター/メディアコンサルタント
9/2(月) 9:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakaiosamu/20190902-00140788/

https://i.imgur.com/8wmpBa2.jpg

京アニ事件被害者の実名報道は想像以上に非難の渦

8月27日、京アニ事件の被害者の実名を京都府警が記者クラブに対し公表し、それを受けて新聞テレビなど大手メディアの多くがニュースや記事で報道した。

筆者個人は実名報道は遺族が拒むのならすべきではないと考えている。一般にはどう受け止められたのだろうか。27日にツイッターで検索してみたときは、想像した以上に批判的なツイートだらけだった。
かなり強い語調で公表すべきではないし報道したマスコミは酷い、と非難するツイートが多い。ツイート=批判、と受け止めて捉えていいだろう。

そこでどれくらいの批判が巻き起こっているのかを、この週末にデータセクション社のSNS分析ツールInsight Intelligence Qで調べてみた。その結果が冒頭のグラフだ。やはり驚くほどの量だった。

8月25日から31日までの一週間で、1日あたり5.6万ツイート。参考に「韓国 暴行」「香港 デモ」の結果と並べた。
ソウルで韓国人男性が日本人女性に暴行したことが映像とともに伝わり大きな話題になった。香港でのデモが続きリーダーの若者たちが逮捕された。それらと同等もしくはそれ以上にツイート数が多い。

いかに多くの人びとが今回の「実名報道」に怒っているかがわかる。筆者が推測した数値よりずっと多かったことには、驚くしかない。

批判はツイッター上で拡散され、増幅していく。とくにこのメンタリストDaigo氏のツイートはリツイートされコメントもたくさんついて、大きな影響を与えたようだ。