基地外というほどじゃないのだけれどちょっと気になる。

令和元年5月16日付東京本社版

宝物はいつか消えるものなのよ  中学生 ****(静岡県 14) ※基地外と晒すのも気の毒なので匿名

 僕が小学3年の頃、「宝物は何?」と駄菓子屋のおばさんに聞いた。おばさんは一瞬こまったような表情をしてから言った。「戦争で死んでしまった彼だよ」と指さしたのは、男の人が写った写真だった。ギャーギャー叫んでいた僕たちは一瞬にして静まりかえった。

 思いきって聞いてみた。「他に宝物はないの?」。おばさんは泣きながら言った。「私に残されたのはこの店だけだよ。彼が最後にくれた手紙には『一緒にお店で働こうね』と書いてあったわ。でも、かなわなかった」と。

 僕は励まそうとして言った。「たくさんお菓子を買って、お金持ちにしてあげるよ」。すると、おばさんは笑顔で言った。「ありがとう。宝物はいつか消えるものなのよ。でも彼との別れで、いろいろな出会いがあったわ」

 おばさんは立ちあがり、奥から1枚の写真を持ってきた。「覚えてる? あの時はまだ身長低かったわねー」。僕たちとおばさんでとった写真だった。僕は今でも、あの時の会話が忘れられない。

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さきの大戦で夫や婚約者を失った女性は数多くいた。それは事実であって、否定するつもりなどは毛頭ない。
だとしても、14歳中学生の体験談として素直に聞くのはちょっとねえ、というか時代設定がおかしくねえか、という気がしてならない。
14歳中学生が小学3年ってのは5年前だ。2014年。戦後70年になろうってころだよ。
駄菓子屋のおばさんが終戦のときにハタチだとしたって、90近い歳だぞ。
14歳中学生の親世代の子供時代の体験談、ってテイで聞くなら納得もできるのだけど。