毎日新聞 みんなの広場 2018年10月14日(日)

「原発処理水の再浄化必要
元原子力技術者 村上徹79(茨城県土浦市)

6日の本紙記事で、原子力規制委員長が福島第1原発の処理水放出を容認する考えを示した発言に異議があります。
処理水の再浄化は必要ないのでしょうか。

排水中の放射能濃度は、確かに法令で放射性物質の核種ごとの濃度限度が定め られており、量の制限はありませんが、希釈しての海洋放出を容認するとの発言は問題です。
自然界への放射性物質の放出量は極力少なくするのが原則であり、処理して取り除き外部環境に出さないのが基本です。

私は原子力産業に携わった者として常にこの意識を持っていました。
規制委員会には、放射性物質の放出に対しこのような考えはないのでしょうか。
法律さえ守れば問題ないとの考えでしょうか。
海洋への放出では、トリチウム以上にストロンチウム90の人への影響が大きいと思います。
これも希釈すれば問題ないと、お考えなのでしょうか。

規制委員長が自ら方針を示したことも疑問に思います。
事業者から出された計画を審議して施策を決めることが、委員会の役目ではないのでしょうか?

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「元原子力技術者」という肩書きが、UFO番組の「元NASAの技術者」と同じくらい胡散臭い
海水で薄めて放出するのは国際基準らしいんだが、そのへんどう考えてるんだろ