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(続き)

昨年は現場騒然

千代田区や警備に当たった警視庁によると、高架通路や聴衆の集まった歩道は区の所有。
こうした路上を使うには警察の許可が必要だが、演説会のような公益性がある行為に
ついては許可なしで運用しており、今回も手続きはないという。

警視庁によると、党側から事前に「自主警備をする」と説明され、その中で「関係者を
優先して前方を埋める」「識別のためにステッカーを使う」という話はあったという。
当日は雑踏対策として出動し、通行スペースを確保するためにコーンを置いた。混乱を
想定したためだという。

昨年7月の都議選。同じ場所で応援演説をした安倍首相が、聴衆の中の「やめろ」
というコールに「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と反論。現場は騒然とした。

入場規制について、現場で報道対応をした議員秘書の男性は「都議選では集まった人が
後ろから押されて危なかった」と説明。「一般の人を入れるなという指示はしていない」
と否定した。朝日新聞は、会場設営の責任者とされる国会議員の事務所に質問状を
送ったが、期限の２１日夕までに回答はなかった。

(続く)