「北京と東京は飛行機に乗ればわずか3時間あまりの距離です。李首相の公式訪問は8年ぶりとなりましたが、日中平和友好条約締結
40周年の本年、首脳同士が容易に往来できる関係を構築したいと考えています。今回、私の訪中について李首相からお招きをいただき
ました。感謝申し上げるとともに、適切な時期に訪中できることを楽しみにしております。首脳レベルの頻繁な往来を通じて、この日中
関係改善の流れを次なる段階へと押し上げていきたいと考えています」
 「競争から協調へ。日中関係を大きく発展させていくことによって、地域、さらには世界のさまざまな課題にともに、手を携えて大き
な責任を果たしていくことができます。毎年1.7兆ドルとも言われるアジアの旺盛なインフラ需要、日本と中国が力をあわせてその需
要に応えていくことができます」
 「今回、日中ハイレベル経済対話の下、省庁横断的な官民委員会を新たに設けるとともに、第三国において日中民間企業によるインフ
ラ協力を具体的に進めていくため官民が一堂に集う新たなフォーラムを私と李首相のリーダーシップの下、設立することで合意しました。
きたるべき私の訪中の際に、第1回のフォーラムを開催し、具体的な日中協力のプロジェクトをどんどん展開することでアジア各国の期
待に応えていく考えであります」
 「今週、北朝鮮の金正恩(朝鮮労働党)委員長が再び訪中するなど北朝鮮情勢が大きく動く中、北朝鮮問題について時間をかけて話し
合いました。北朝鮮には豊富な資源があり、勤勉な労働力があります。北朝鮮が正しい道を歩むのであれば、経済発展をすることもでき
る。そのために累次の国連安全保障理事会決議をしっかりと履行し、日中が協調して行動していくことで李首相と一致しました」
 「拉致、核、ミサイルの諸懸案の包括的解決に向けて行動してまいります。北東アジアの平和と安定に今後とも日中両国がしっかりと
責任を果たしていく、その決意であります」
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090046-n2.html