気合い入ってましたよ最初は。勝負勘を養いたいからと遊びに来てたいとこの子供相手に
何度も何度もじゃんけんを繰り返してシュミレートしたりして。もちろん私達も相手になってやったり。
うちの子は選抜に選ばれるわけでもない、歌番組とかだって数える程しか出ることない。
あれだけの大所帯ですからスポットライトの当たるメンバーとそうではないメンバーの差は激しいですよねえ。
人気のある選抜常連の子の親御さん達にはわからない心境かもしれません。
だから誰にでもチャンスがある今回みたいな大会に夢を見るんでしょう。そういうの見てると父親としては応援してあげたくなるじゃないですか。

でも、大会が近付くにつれじゃんけん選抜への意欲を見せなくなっていったんです。変だなと思っていたら理由がわかりました。
握手会でファンの方達から心ない発言の数々を投げかけられたからみたいで。
「まさかRちゃんに勝とうとか思って気合い入れてるわけじゃないよね?」
「大半のファンはRちゃんに勝ち上がってほしいと思ってるだろうから君が勝つと会場がしらけるんだろうなあ」
「君が選抜組の中に混じって立ってても浮いちゃうでしょ?」
こんな辛い言葉を浴びせられてたみたいです。なぜ本人を目の前にこんなこと言えるんでしょうか。
別にうちの子が嫌いなのならかまわない。誰を推すかなんてのはファンそれぞれの自由でしょうし。
けど、好きでもない子の列にわざわざ並んで嫌がらせみたいな言葉を投げかける必要ありますか?
どうして普通にそんな事ができるんでしょう。言われた本人がどれだけ傷付くか想像できないんでしょうか。
秋元さんも言ってましたよね。こいつ誰?ってメンバーがセンターに立ってもいい、平等にチャンスの順番をつかみ取れるのが年に一度のじゃんけん大会の面白さだって。
うちの子みたいな日の当たらないメンバーがスポットライトを浴びてもいい。ファンはそういうコンセプトをどう理解しているのか。
これ、父親としてはたまらない気持ちになります。こういうとき親って子供にかけてやる言葉が見つかんないんです。
黙って見守るしかないんです。いちばん傷付いているのは本人でしょうから。

ご存知のとおり一回戦の結果は、Rちゃんを破りうちの子にも少しばかりスポットライトが当たることとなりました。
残念ながら勝ち上がり続けて、じゃんけん選抜には手が届きませんでしたけど。
少しだけ救われたのは勝負のあと、ステージ裏でRちゃんから「私の分も頑張って勝ち上がれよ!」って背中をドンって叩かれエールを送られたそうです。
これ聞いて少しホッとしましたね。握手会で傷付き現場でも卑屈な気持ちになったら娘が救われないんで。