元池田大作側近 藤原行正『池田大作の素顔』より

真相は要するに、戸田会長との出会いも即興詩もすべてあとから池田が自分の偶像化のために都合よくつくりあげた話なのだ。
三代会長になったあと、「国士訓」の一節をコッソリ借用して、自分の古い日記に書き加え、出会いの劇的な光景は
筆の立つスタッフが創作した。ちなみに、この『人間革命』の代作者は篠原善太郎という元作家志望の学会幹部だが、
明治四十一年生まれの篠原が高齢となったため、“池田大作のライフワーク”は未完のまま執筆が中断しているのである。
「いや、藤原君、これはフィクションだから」
このつくり話が活字になった時、池田がさすがにそう弁解した。しかし、池田はのちに側近幹部を動かして、
『人間革命』を「現代の御書」だとして、学会内で大宣伝させた。そのため事情を知らない一般学会員は先を競って『人間革命』を読んだ。
やがて学会全体に三代会長の虚像が広まっていったのである。