サイコパスの特徴は、極端に自己中心的で、責任感がなく、他を操る術に長け、慢性的な嘘つきで、しかも全く反省しない。
「良心を全く持たない」というのは 前頭葉のホルモン異常と、幼少期の虐待やトラウマが重なり、さらに成育環境が劣悪である場合に発症すると言われている。これといった治療法は現在のところ ない。

この病気がなぜ恐いかというと、この人格を持った人物が我々の日常に容易に存在するからである。
しかも、この病気は当人にとってはとてもハッピーで、周囲にいる人間だけが苦しめられるという反社会性を持つ。
鬱とか依存症とか神経症と全く違うのは、良心を持たない人々は自分自身と自分の生活に満足していることが多く、
当人に治療する気持ちは全くない。

サイコパスは自分の満足を引き出すために様々なテクニックを使う。そのテクニックを駆使して犠牲者をだますのである。
主なテクニックは以下のようなものである。

1. 相手を魅了する
2. 僕と君とは似たもの同士だ −相手に親近感を持たせる
3. 嘘泣きがうまい、または、逆ギレして相手を脅して遠ざける
4. 人々を煽るのがうまい
 
要するに、あらゆるテクニックを使って自分の悪意を隠し、攻撃しようという悪魔的な人格がサイコパスなのである。
その心情は常人には理解できない。
羊たちの沈黙のレクター博士がその典型で、その数は決して少なくない。
人口の4%、全米25人に1人、累計では250万人がサイコパスであると言われている。