>>848
>般若心経にしても法華経にしても、その内容を分析したり優劣付けするより、「その内容が自分にどのような影響を与えたのか?」

ほんとにそれが一番重要だよ。
先ず方便品第二からして、かなり分析哲学的実存主義を呈示している仏法と
その仏法を伝える慈悲が現れている。
第二に法華経の作劇、文学性の高さから読み継がれる魅力がある。
古来より読書会で法華経は用いられて来た歴史がある。

ニーチェの「偶像の黄昏」には様々な宗教が世界を二分する事を記述している。
ニーチェの語る二世界論に陥る以前の、生成の無垢を回復する事の重要性は
本来の仏性を(ニーチェは仏教に親しんでいる)回復するのみならず
生成の無垢状態から再びニ世界論に陥らない為のニュー・ワールド・オーダーを
喧伝している。

簡単に言うと、宗教にハマればハマる程、二項対立的思考によって
選り好み、ランク付け、ラベリング、自身の信仰による確証バイアスを持つ事を
危険な事だと言っているのだ。
そして、その(言うなれば)洗脳解除がなされた後も
例の二項対立的思考が形を変えて現れて、主体にパラサイトする危険性をも警告している。