第019回国会 厚生委員会 第48号
昭和二十九年五月二十日(木曜日)

○田中参考人(警視総監)
ただいまヒロポンによりまするいろいろな、弊害につきましてお尋ね
がございましたので、私からも申し上げたいと思います。
 実はヒロポン禍につきましては、毎年全国の自治体警察の警察長大会
におきましても、これが問題と相なりまして、ヒロポンを製造禁止する
ような立法措置を講じていただきたい

昨年警視庁管下におきまして、常用いたしておりまする少年の数を調べた
のを申し上げますと、二千五百九十名がヒロポンを打つておるのであります。
それで実際問題といたしまして、不良少年の仲間に参りますと、うでやら
手の甲、それからもものところにヒロポンの注射のあとがありませんと顔が
きかない、

ヒロポン注射のあとが多ければ多いほど顔がきく、

それから次に女を持つていること、この二つが不良徒輩のリーダーシツプを

とる要件に相なつております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/019/0790/01905200790048c.html