創価学会がカルトである理由 その6 破綻した教義

 創価学会では池田大作名誉会長の代表作『人間革命』を、「信心の教科書」「精神の正史」とし、
各学会員が信仰や教義を学ぶうえで重要な著作と位置づけている。

 創価学会は平成3年(1991年)に破門されるまでは、日蓮正宗の信徒団体だった。日蓮正宗では
その総本山大石寺の大御本尊を、日蓮が弘安2年(1279年)に「出世の本懐」として作った特別な
本尊であるとして、唯一絶対の信仰の対象としており、創価学会も大御本尊を神聖視していた。

 『人間革命』の大部分は破門前に執筆されたため、現在の信仰の在り方と齟齬が生じている。
 以下にその典型例を引用する(いずれも第二代会長・戸田城聖によるとされる言葉である)。

 「時代の進展によって変更しなければならない教義や、矛盾に満ちた宗教は、誤れる宗教
 と断定すべきである」(『人間革命』第二巻)
 「なにがどうあろうと、なにがどう起きようと、日蓮正宗の信仰だけは、絶対に疑っては
 ならぬ」(『人間革命』第六巻)

 創価学会の原田稔会長は、平成26年(2014年)11月18日付の聖教新聞で、大石寺の大御本尊は
「大謗法の地にある弘安2年の御本尊は受持の対象にはいたしません」と宣言した。

 教義を変更し、日蓮正宗の信仰を全否定したのだ。
 このような「矛盾に満ちた宗教は、誤れる宗教と断定すべき」ではないのだろうか。
(なお、大石寺の大御本尊については後世に作られた贋作と、多くの専門家が看做している。)