メサイア・コンプレックスに突き動かされた行動は、相手がありがた迷惑と受け取る場合が少なくありません。助けられる側からすると、一応ありがたいことではあるけれど、本当にこちらのことを思っての行動ではなく、自己満足であることが明らかな行動である場合が多いです。
 また、本当に相手のためを思っているわけではないので、相手がその援助の申し出を断ったり、注文をつけたりすると不機嫌になったりします。

メサイアコンプレックスという言葉は精神障害の診断と統計マニュアルには記されていないが、この障害の症状は誇大妄想に苦しむ個人に見られるものと色濃く類似している。この種の妄想的信念は、双極性障害や統合失調症をわずらう患者に最も多く報告されている。