創価学会のダメなところであり優れたところは、周囲の状況に合わせて自分達のスタンスを変える。
そして、スタンスを変えても信者は違和感を持たないところ。

普通宗教団体ってのは、宗教理念ていうものがあるからスタンスは変えない。
スタンスを変えたら、宗教理念を疎かにすることになる。

でも創価公明はことあるごとに理念を変える。
言論出版妨害事件の時は、公明党の王仏冥合理論を取り消す。
宗門問題の時は、葬式仏教を取り消す。
自公連立の時は、平和思想を取り消す。
教義変更で大御本尊を取り消す。

こういったことは、普通の宗教やイデオロギー団体にとって思想の根幹部分に関わることだから、理念を変更すれば信者が離れるのが普通。
でも、創価学会員は殆ど離れない。
理由は、創価学会が日蓮教義解釈に牧口価値論という「利」という概念を持ち込んだ点。
「利」とは、人間に利益や幸福をもたらす価値観。
「利」とは、絶対確定されたものではない。
利とは人間に利益や幸福をもたらす手段であり、利は時代や場所に応じて様変化する。
つまり人間に最大の利益をもたらすためには、利の価値観を状況において解釈し直して、最善の価値観を新たに見いだして、作り直さねばならない。

創価公明がやっていることがこれ。
日蓮の理念や平和思想の理念は、絶対的なものではない。
なぜなら、状況においてそれらの理念が最善な美味しい利益を信者にもたらすわけではないから。

創価学会の利益とは、本当の平和ではなくて、自分達の身の保身。
だから創価公明は、信者に最善の美味しい利益をもたらす、つまり信者の優位性を保つもたらすために行動する。
だから、利益をもらえる信者は理念の変更に異を唱えず、喜んで創価公明に着いてくる。
創価公明の様々な理念変更の本音は、創価公明優位の価値観を模索するため、そして現世利益を欲しがる信者の期待に応えるため。