【福岡・久留米大学医学部の学生】鍵の製造番号盗み見て合鍵作り 女性宅など100件余に男侵入か

2021年5月10日 2時04分

福岡県の久留米大学医学部の学生だった男が、鍵に記された製造番号をもとに合鍵を作る手口で、
女子大学生の自宅などへの侵入や盗みを100件余り繰り返していた疑いのあることが捜査関係者への取材で分かりました。
製造番号を知られると合鍵を作られるおそれがあり、警察は安易に鍵を他人に見せないよう呼びかけています。

久留米大学医学部の学生だった阪上翔伍容疑者(36)は、在学中のことし1月、久留米市内に住む23歳の
女子大学生のアパートに侵入したとして、住居侵入の疑いで逮捕されました。

捜査関係者によりますと、阪上容疑者は、女子大学生の自宅の鍵に記された製造番号を盗み見て、
この番号をもとに合鍵を作ったということです。

さらに、同じ手口で、ひとり暮らしの女性など10人余りの自宅に侵入して下着を盗むなどの犯行を
100件余り繰り返していた疑いのあることが捜査関係者への取材で分かりました。

サークル活動などで共有スペースに手荷物が置かれた際などに、鍵の製造番号を盗み見ていたということです。

阪上容疑者は、これまでの警察の調べに対し「女性の私生活や、人に見せない部分を見たかった」などと供述し、
容疑を認めているということです。

業界団体などによりますと、鍵の製造番号を知られると、オリジナルの鍵がなくても合鍵を作られるおそれがあるということで、
警察は、人目につく場所に置くなど、安易に鍵を他人に見せないよう呼びかけています。