さて、>>327-330の補足になりますが。。。ちょっと、開発話をするのは、全医師が治験に関与する
わけではないので、嫌味にとられるかな?と思いもしました。でも、私のレスを読んでいる先生方には、
そのような誤解はないと思い書いてみた次第です。

あの医局の行動から開業医の皆さん向けに何か抽出するとすれば、「持ちつ、持たれつ」の関係で、
かつ医師として医療の質を落とさず、医療制度の趣旨に反しない、そんな関係が業者と成立する
局面があるか?あれば、堂々と「感謝されつつ」金を稼ぐことができるわけです。

あとは、開業医の皆さんには釈迦に説法ですが、確認のため。業者側の人件費は間接費ですから、
業者の間接費を節約することができれば、その分直接費としてクリニック側に提供できる資金が
捻出できます。

あの医局を主催していた教授は、私が開発から研究開発調査企画に異動してからほどなく定年退任し、
少々の浪人後に都区内のしかるべき格と思われる公的病院の院長になりました。大学で契約書等に
署名捺印をいただいていた感じでは、そんなに偉い先生とは思えず、少々驚きました。

さらに、その後内科系の保険点数の調整?技術の評価?でしょうか、そのような仕事をしている
公的機関?の会長に就任され。。。えぇぇ。。。そんな先生だったのぉ!?と、再び驚き。開発外回りに
「出された」身だったので、担当する教授クラスの先生方の過去の研究業績や行政への関与などを
特に調べずに天然のまま接していたのでひどく驚きました。

医療の質を落とさずに、かつ、研究費もスマートに稼ぐために、医局周囲の金の流れを健全な形で
理解していたからできたんですね。実際に、接待に類することは、>>329に書いた1回だけ。あとは
奨学寄附金と、その教授が会長になった比較的小さい学会の学会バック提供などでした。もちろん、
その話も講師からですし、学会バックに製品名を書いていいよ、と製薬にとっても良かろうと思える
提案。でも、当時既に業界自主規制で、学会バックに製品名は入れられなくなっていました。結局、
依頼された以上、製品名を入れずに学会バックを提供しました(ただしバックの出来が悪かったorz)。