中村座における初演時は、時代物の『仮名手本忠臣蔵』と合わせて2日にわたって上演された。
1日目:『忠臣蔵』の六段目(勘平の腹切)まで →『四谷怪談』の三幕目(隠亡堀の場)まで
2日目:『忠臣蔵』の七段目(祇園一力の場)以降 →『四谷怪談』の三幕以降 →『忠臣蔵』の討入り
『忠臣蔵』と続けて演じると、塩冶義士・佐藤与茂七が伊右衛門を討った後に吉良邸の討ち入りに参加することになる。
再演以降は『四谷怪談』の部分が単独で上演されている。その場合、与茂七らの登場シーンは省略されたり書替えられたりすることが多い。