エイリス二世の長男、ドラゴンストーンのプリンス、〈鉄の玉座〉の世継ぎ。レイガーは知性的だが苦悩に充ちた男で、若年のころは本の虫であった。
ある書物を読んだことで、歩む道を変えた。その後は熟練の戦士となったが、内向的なままであった。

エリア・マーテルと結婚し、娘のレイニス(レーニス)と息子のエイゴンをもうけた。
〈ハレンの巨城〉の馬上試合でチャンピオンとなり、妻であるエリアではなくリアナ・スタークを愛と美の女王に選んで人々に衝撃を与えた。

後にレイガーとリアナは失踪したが、リアナの家族や婚約者のロバート・バラシオンを含む多くの人々は、これを誘拐と見なした。ロバートはリアナを救い出すために〈簒奪者の戦争〉を引き起こし、レイガーはトライデント河の戦いでロバートに殺された。
『七王国の玉座』においてロバートは常にレイガーをののしるが、他の登場人物の多くはレイガーをほめたたえる。

レイガー・ターガリエンとエリア・マーテルの間に生まれた唯一の息子である。戴冠された暁には、エイゴン六世となるはずである。15年前の〈キングズランディングの略奪〉の際、 グレガー・クレゲインに殺害されたと信じられていた。
だが、ヴァリスが別の赤子とすり替え、キングズランディングから連れ出したとされている。エイゴンはレイガーの親友ジョン・コニントンに育てられた。
正体を隠すため、銀髪を青に染め、その結果紫の瞳も青く見える。ジョンの息子グリフを名乗り、若きグリフとして知られるようになる。エイゴンとジョンはウェスタロスを征服し、エイゴンを七王国の王とするつもりである。
叔母であるデナーリス・ターガリエンの軍勢に加わるため、ヴォランティスに向かう。だがデナーリスがすぐにはウェスタロスを征服する意図がないことがわかった時、
傭兵軍の〈黄金兵団〉はデナーリス軍に加わることをやめ、エイゴンに忠誠を誓う。

エイゴンは内戦のさなかにあるウェスタロスを攻撃することにするが、それはティリオン・ラニスターの助言によるもので、助けを請う立場ではなく同等な存在としてデナーリスに会うためである。
その軍はストームランドに上陸し、数城を奪取する。次の目標はストームズエンド城である。エイゴンはみずから軍を率い、城壁にターガリエン家の旗を掲げるつもりである。
HBOドラマシリーズでは、ジョン・スノウの真の正体がレイガーの息子エイゴンであるとされている。