>>643続き)

というわけで「どうやってファンを作るのか?」という話をしようと思うのですが、
だいたいこういう話になったら「STPマーケティング」が持ち出される。
「STP」というのは、それぞれ「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字ですね。

「セグメンテーション」というのは、「市場の細分化」のことです。
たとえば、「スニーカー」といっても、機能に特化したスニーカーなのか、
ファッショナブルなスニーカーなのか、高価格なのか、低価格なのか、いろいろありますよね。

で、「ターゲティング」というのは、細分化した市場のどこを狙うか?
「ポジショニング」というのは、競合他社との位置関係の決定ですね。

…とまぁ、マーケティングの世界だと、こういうことが言われるんですが、
ちょっと頭が混乱しちゃいますよね。
こんなに横文字を並べられると、「うっ」となっちゃいません?

それに、STPは、どちらかというと「顧客の作り方」かもしれません。
もちろん一概には言えませんが。
 
そこで今日は、ファンを作る為の考え方をお伝えしたいと思います。
結論を言っちゃいますが、答えは「どういう人が自分を応援するのか?」を常に問い続けることです。

ポイントは「どういう人に届けるのか?」じゃなくて、
「お客さん側から自分を見てファンになるか(ファンでい続けるか?)」という点ですね。
「どういう人に届けるか?」という考え方だとね、無駄なものまで発信しちゃっているんです。

たとえば、「『イケてると思われたい人』が、私のファンになるには、
私のこの服装は合っているのか?」とか、
たとえば、「『世の中いいこと一つもない!と悲観している人』が、私のファンになるには、
私がインスタグラムに投稿している私の生活レベルはこれでいいのか?」とか。

そういった感じで、向こう側からコッチを見て、答え合わせをする。
そうすると、だいたい自分のアプローチの辻褄が合わないところが浮き彫りになってくる。