>>158続き)

いやいや…「その前に、ちょっと待て」と。
そもそも西野はYouTubeなんて配信していなくて、西野が配信しているYouTubeは、
音声メディア「Voicy」のコピペです。

「あれ? それも見越して、Voicyを始めたのか?」
という疑問が発生する。

ザッと喋りましたが、これ、「思いつきで始めたものを後から繋げた」にしては綺麗すぎますよね?

どうやら「最初から見越していた」っぽい(笑)。

そこで、寺田さんの「西野さんは、繋がりを見越してから作り出すのか、
アイデアを出してから繋げているのか、どっちですか?」という疑問に行き着くと思うのですが、
結論申し上げると、「両方」なんです。

繋がりを見越してから作り出しているし、アイデアを出してから繋げているんです。
「連結できる余白を残して作る」と表現するのが正しいのかもしれません。

これ、ビジネスだけじゃなくて、絵本もまったく同じ作り方をしていて…
おそらく長期連載の漫画なんかも、この作り方をしていると思うんですけども、
大前提として、自分が割いた時間・労力が積み重なっていかないと「弱い」んです。
「一話完結」的な仕事をしてしまうと、一話勝負の話になってくる。
そうすると、その時代その時代の才能に勝つこともあれば、負けることも出てくる。
特に、老いてしまうと負けることの方が増えてくる。

でも、たとえば漫画「ワンピース」みたいに、
「6年前のあの出来事は、この為のフリだったのかよ!」
みたいな技の前には、昨日、デビューした漫画家は勝てないですよね。

その時の「ワンピース」の最大武器は、「作者のセンス」じゃなくて、
「読者と共に過ごした時間」なので、新人天才漫画家がセンスで挑んだところで歯が立たない。

僕はよくオンラインサロンの中で「時間を味方につけろ」と言っているのですが、
作品であろうが、ビジネスであろうが、「時間」を味方につけなきゃいけないんです。
費やした時間が積み重なるように設計しないと、必ず負ける日が来るんで。

逆に言うと、費やした時間が積み重なるように設計しておけば、
時間が経過すればするほど強くなっていく。