>>157続き)

たとえば、今、僕が手がけている仕事の多くは絵本が起点になっていることが多いです。
VRにしたって、ミュージカルにしたって、美術館にしたって、スナックにしたって…あれやこれや。

一見、2次利用のように見えますが、たとえば「えんとつ町のプペルVR」は想像できますが、
「はらぺこあおむしVR」って成立させるの難しそうじゃないですか?
はらぺこあうむしの世界は、背景が真っ白なんで(笑)
ミュージカル「ノンタンといっしょ」を成立させるのも難しそうですよね。

この時、「西野は2次利用を見越して作品を作っていたのか?」という疑問が発生する。

だとしたら、西野の絵本は「買われること」よりも、
「一人でも多くの人に読まれること」の方が大切っぽいですよね。

「なるほど、だから今、Instagramで絵本を全ページ無料で読めるようにしているのか」
となりそうですが……いやいや、Instagramに公開するのって、
「そもそも西野の絵本が正方形だった」がかなりプラスに働いている。

ここで「いつかInstagramに無料公開することを見越していたのか?」という疑問が発生します。

今、僕のYouTubeチャンネルの画面には10分間QRコードが出ていて、
それを読み取ると、絵本の無料公開のインスタグラムに飛ぶようになっています。
こうすることで、そもそも絵本に興味がない人に
「絵本の無料公開」を知っていただけるわけですが……

でもでも、落ち着いて考えてみると、「QRコードを10分間出し続ける」って、
僕のYouTubeチャンネルが「ラジオ」で……
つまり、「画面が空いていたから」できるわけで、普通にYouTubeで動画を配信していたら、
そんなことはできなかったですよね?
 
ここで、「いつかQRコードを貼り付けることを見越して、『ラジオ』という方法を選んだのか?」
という疑問が発生する。