>>180続き)

近況報告はこれぐらいにして、今日は全然内容が違います。
えっとですね、なにか大きいアクションを起こすときの動機?
…いやぁ…ま、モチベーションにですね、コンプレックスを
持ってきてる人って少なくないと思うんですね。
「コンプレックスをバネに頑張る」とかいうアレです。

もはや「コンプレックスがなきゃダメ」みたいな感じすらありますよね。
「コンプレックスがない奴は薄っぺらい」みたいな。
これ、すげーわかるんすよ!
「貧乏をバネに」とか「自分をイジメてきた人を見返したい」とか。
そういうのって立ち上がるときのエネルギーとして圧倒的に強いし、
あと同じような目に遇ってる人たちからの賛同も得やすいので
ファンを作りやすいと。

コンプレックスをエネルギーにして頑張ることは
何も間違ってないと思うんですけれども、ただぁ、
そのとき絶っっ対に押さえておかなくちゃいけないことがあります。
それは……コンプレックスというものは解消される危険性を
秘めているということですね。

コンプレックスをバネに頑張るっていうのはある種の矛盾をはらんでいて。
たとえばモテないということをバネに「モテる奴らを見返してやろう」
と頑張っているうちにですね、賛同者も増えて結果が出始めたら、
当然ちょっとモテ始めるんですね。要は問題が解決するっていうことです。

エネルギー量がそのとき下がってしまうのと、
「お前モテてんじゃん」っていう、当時の賛同者からの
ツッコミが生まれちゃうんですね。
これ、非常に皮肉な展開なんですけれども、んー…

童貞パンクバンドは人気を得てしまうと
童貞たちの代弁者にはなれなくなるし、
尾崎豊は自分が大人になると歌うことがなくなってしまうんですね。
くれぐれもこれは傾向の話であって、ここに童貞パンクバンドや
尾崎豊さんの活動を否定する意図は……ありません!

で、コンプレックスというエネルギーや、
同じコンプレックスを抱く者たちの代弁者となることによって
生まれるエネルギーっていうのは……いつか枯れる!
っていう前提で活動された方がいいと思います。