【サロン 2018年4月28日の投稿】食わせブタ

皆の中に「人それぞれ好き嫌いがあるから」という共通認識があるのに、
「ご飯が嫌い」と言うと非国民のように扱われる。
しかし、まぁ、誰が何と言おうと飯が嫌いだ。

飯の席に行くと、必ず「これを食べて」「あれを食べて」と言う“食わせブタ”が現れる。
きっと僕は御飯というよりも、この“食わせブタ”が嫌いなのだ。
僕は自分が食べたい時に、自分が食べたいだけを食べたいし、それ以上は食べたくない。

ところが“食わせブタ”ときたら、相手の胃袋の事情や、
相手が体型維持に気をつけている事情などを大幅に無視して、
とにかく食べさせてくる。

“食わせブタ”のせいで、すっかり御飯が嫌いになった。

白飯も美味しい。魚も肉も野菜も美味しい。
ただし、それは、自分のペースで食べている時に限る。
くわえて僕は「引退するまで体型を変えない」と決めているので、
食べたら食べた分だけ走らないといけない。
走るのは好きではないが、体型維持の為に仕方なく走っている。

“食わせブタ”が僕の口の中にご飯を入れれば入れるほど、
僕の走る時間が増えて、僕の時間が無くなる。
つまり、“食わせブタ”は僕が何よりも大切にしている『時間』を奪っていくのだ。

コロンビアに着いて、現地の方から「お昼は食べましたか?」と訊かれたので、
「食べました」と答えたが、どういうわけか、お昼御飯に連れて行かれた。
なんで訊いた?

んでもって今夜は大使館の方と会食らしい。
スタッフさんには、「とにかく御飯は要らないので」と念を押した。
それでも誰かが僕のお皿に盛ろうものなら、1秒で帰ってくるつもりだ。

御飯をやたらと食べさせてくる人の、楽しさを共有したい気持ちは理解できるが、
楽しさを強要してくる行動は理解できない。

極めてブタだ。

最後に“食わせブタ”に一言だけ。

「そんなに食いたけりゃ、一人で食ってろ」