>>755続き)

西野:ってなったときに、ダメだ!と思って。先輩方を追いつけ追い越せで
   いこうと思ったら、まずソフト作る作業やっててもダメで。
   新しいハードとソフト両方作んなきゃ…つまりみんながファミコン
   やってるときにプレステみたいなのとソフト両方作んなきゃ、
   もう行けないなと思ったときに、まずもう今あるところで頑張ろう
   ってのがそもそも無くなってしまって。

西野:つまりひな壇で結果を出そうだとか、グルメ番組で結果を出そうだとか、
   そういうことをやっても、ま、そういうことが好きでやられてるかたを
   一切否定するつもりはないんですけど、僕はそこをやってても…ま、
   抜けないだろなと思ったので。「ここだけじゃダメだ」と思って。
   つまり自分の場所を作っちゃって、で、一気にバーッと追い抜いて
   かないといけないなーって思ったときに、まずテレビから軸足抜く
   ことをまず決めて。じゃあなにしようって考えたんですよ。
   で、なんか酔っ払ってるノリで絵本になっちゃったんですけど。

西野:絵なんて描いたことなかったんですよ。
小川:うん……え、描いたことなかった!?
西野:子供の頃から描いてたわけでもないし、美術を専攻してたわけでも
   決してなくて。25から絵本を描くってなってですね。
   こっから、絵なんて描いたことのない奴が世界にパッて打って出る
   ときに…まず世界一の絵本作家になろうと決めたんですけど。
小川:最初から?
西野:はい、最初から。

小川:(NYの個展は)なぜ大盛況に?
西野:まず、ニューヨークに個展スタートの一週間…前…?に入って、
   毎晩飲みに行って、そのへんのおっさんと仲良くなったってのが
   ひとつデカいです。マジでその人たちが来てくれたんで。
   毎晩飲んで、毎晩ニューヨークのおっさんと飲んで、
   「お前なにしてんの?」「一週間後なにしてんの?」みたいに
   声かけたら「行くよ!」みたいになって、その人たちが来てくださって、
   っていうのがひとつおっきかった。