●2016/12/20 10:38
まだ『情報解禁』とか言ってんの? 

何が言いたいかというとね、 『お客さん』を増やすのではなくて、『作り手』を増やした方がいいということ。
なぜなら、『作り手』は、そのまま『お客さん』になるから。
そして、『お客さん』なんて、もう存在していないから。

そうやって考えていくと、『情報解禁』という文化が、いかに時代に合っていないかが見えてくる。
誰に向けて情報を解禁するつもり?
お客さんなんて、いないぜ?
宣伝費さえかければモノが売れた(純粋なお客さんがいた)1990年代じゃなくて、今、2016年だぜ?
クリエイターとオーディエンスの間に太い線を引いて、別の生き物としてしまう発想が古すぎるんだよ。
化石、ガラパゴス、糞ダセー。

以前、CDのジャケットの制作を頼まれたことがありました。
自分が携わるからには、一枚でも多く売れた方がいいと思って、制作過程を見せて、採用するかしないかはさておき、
一般の方から意見を頂戴しながら、制作を進めることにしたら、突如、レコード会社から、
「発売することはすでに情報出ししていますが、レコードのビジュアルは、まだ情報解禁前なので、全部消してください」
と言われたので、「いいですけど、そのやり方だと確実に売れないですよ」とお伝えして、全部消した。
もちろん関係も絶った。数か月後、レコード会社の公式Twitterで情報解禁をして、40~50人がリツイートして、
それ以上は広まらなくて、全然売れなかった。当然だよ、お客さんがいないんだもの。
http://lineblog.me/nishino/archives/9250121.html

●2017/08/13【Facebook動画】(17分間)NGK楽屋より

作り手増やすっていうのが一番早いっすよね。徹底して作り手増やすっていう。
お客さん増やすより作り手増やした方が早い。世の中の人、宣伝に興味ないから。
だったら「みんな、ちょっと一緒に宣伝考えてくれへん?」って言って
みんな巻き込んで一緒に…たとえば10人とか20人とか100人で宣伝考えると
するじゃないですか。(コカ・コーラのペットボトルを手に取り)
「コカ・コーラ…これ売りたいんやけど、この宣伝みんなで考えようぜ」
ってやったら、100人で考えてたら、ま、最低でも100個は売れますよね?
考えてる人はやっぱ「これ、ちょっともう一回飲んでみよう」みたいなので(飲む)
「んー…この味かぁ、この味だったら…」って考えてるうちに100個は売れますよね!

作り手を増やすってのは大事な気がするなー。
大事なっていうか、こっからはそれでしかムリな感じがすんなー。

なんか今でも宣伝会議みたいなことを内々で2、3人だけでやって、
「情報解禁いつだ!」とか言って。情報解禁もなにも世間の人、興味ねーから。
満を持して「どうだーっ!」って出したところで10人ぐらいにリツイートされて
終わりみたいな。…大体それですよねー。
https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/videos/723136487890716