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今日は、これから川西に帰りまーす。
僕が世界で一番好きな町です。

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キンコン西野「打てる球を打つ奴って三流だよね」
2018-03-16 09:14:16

野球で例えた時に、毎打席、打てる球(コース)を狙っていても仕方がない。
そのコースでホームランが打てることが分かったら、初球でそのコースに球が飛んできたら
キチンと見逃して、「あと、自分はどのコースが打てるのか?」を探る。
そこには、とんでもないボール球を三塁打にできる自分がいるかもしれないし、
「振り逃げ」の名手になれる自分がいるかもしれない。

取りたいデータはそこで、嬉々として甘い球に手を出していたら、
それは一生取ることができないデータだ。

スタッフやオンラインサロンのメンバーに、新しい企画を提案する時に、
僕が面白いと思う企画ほど、反対の声が大きくなる。
皆、優しいので、「それだったら、もっと、こうした方が…」という代案を出してくれるんだけれど、
いつも決まって、

「そんなものが当たることなんて分かりきっていることじゃないか。
 そして、その当たりも、せいぜい3塁打だろ?
 そんなことをやって、何の意味があるんだよ。時間の無駄じゃないか」

と、突っぱねる。
最近だと、『レターポット』の開発会議がそうだった。
「換金派(兌換紙幣派)」と「非換金派(不換紙幣派)」でオンラインサロン内の意見は綺麗に真っ二つに分かれて、
いや、むしろ「換金できなかったら意味がないじゃないか!」という声の方が大きかった。
なんてったって、僕自身が、当初は“換金できる方向”で話を進めていたので。
ただ、シミュレーションをすればするほど『レター』は換金できない方が可能性に満ちていて、なにより、
換金できてしまうレターが描く未来は、明確に見えていて、それがまさに3塁打ぐらいの当たりなので、
「そんなものは、他の誰かに任せよう。僕らがやることじゃない」
とスタッフやオンラインサロンのメンバーを説得した。

この辺のやりとりは、こちらのインタビューに載っている↓
>>375

最近、考えを聞かれる機会が多いのだけれど、「20〜30分で!」と時間を制限されることが、ほとんどで、
ここまで時間を割いて話を聞いてくださったインタビューは最近だと珍しい。

相手に説明(プレゼン)する時は、相手との共通概念を経由しなければならず、
そもそもベースとなる概念を持たない相手には、概念から説明することになるので、
そのアイデアが面白ければ面白いほど、説明には時間がかかる。
ジャンケンの概念を持たない人に、「叩いてかぶってジャンケンポン」のルールを説明するようなものだ。
「なんで、わざわざハンマーで叩かれるようなことをしなきゃいけないの? 宗教ですか? 炎上商法ですか?」
という声が必ず出てくる。

レターを換金しなくてもいい理由を説明するには、基本情報として「紙幣の歴史」を入れておかなければ
ならないのだが、このインタビューでは、そこからお話できたので良かった。

ていうか、レターポットだけで本が一冊書ける。
お金の成り立ちから始まり、そして「現代のお金」を知る為の本を。