>>665
吉田は怖れていた
自分が開発室に戻った時に、自分の席が
無くなっていたらと考えると、堪らなかった
(中略)
恐る恐る、開発室のドアを開けると、自分の席はそこにあった
出発した時のまま、そこにあった

そして、それ以外は、誰の席もなかった
吉田の席だけが、開発室に残されていた