珍稀ナル兎は「生きた化石」 世界自然遺産だけに生息:朝日新聞
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石倉徹也2021年7月31日 8時00分

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アマミノクロウサギの子ども=鹿児島県奄美大島、森直弘さん撮影、日本自然保護協会提供

世界自然遺産への登録が決まった鹿児島県奄美大島と徳之島。この両島にのみ生息するのが、「アマミノクロウサギ」。100年前の1921年、瑠璃色の羽を持つ鳥ルリカケスなどとともに天然記念物になり、のちに特別天然記念物に指定された。旧内務省の報告書は「珍稀ナル兎ニシテ琉球孤島ノ中奄美大島及ビ徳之島ニ限リ産ス」と書いている。

一般的なウサギと違い、毛は褐色で耳も足も短いのが特徴だ。ずんぐりした姿通り、動きはのろいらしいが、島特有の急な斜面の登り降りには、短い足が便利だったようだ。両島だけで生き残り、原始的な姿から「生きた化石」とも言われる。

奄美大島に住む森直弘さん(72)が夜、道路脇で出会ったのは子ウサギだった。大人のウサギだと人に気づいてすぐ逃げるそうだが、この子ウサギは周囲に目をキョロキョロ。「エサを探しにきたのでしょうか、遠くから撮影させてくれました」

ハブに襲われないよう、見通しのいい道路でエサを食べる姿も見られた。ウサギには珍しく鳴き声も聞こえ、「ツィー、ツィー」という甲高い音は、仲間同士のあいさつや外敵への威嚇らしい。

(略)

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