高速・大容量の新しい通信規格を小規模なエリアで利用する「ローカル5G」の実証実験ができるNTT東日本の施設が全面的に完成し、30日内部が公開されました。

ローカル5Gは、建物の中などの限られたエリアで使える高速・大容量の通信網で、企業や自治体に電波が割り当てられています。
NTT東日本は、ことし4月に免許を取得して、東京・調布市の研修センターに企業や自治体などがローカル5Gの実証実験をできる施設を整備し、全面的に完成した施設の内部を公開しました。
施設の広さは340平方メートルで、30日は農業のIT化に取り組む企業が、ロボットを制御する実験を行いました。
ロボットにはカメラが備えられ、離れた場所から遠隔で操作することで、作物の生育状況などを把握でき、担当者は、従来の通信規格よりも鮮明な映像を確認していました。
NTT東日本ビジネス開発本部の渡辺憲一担当部長は「ローカル5Gは1次産業のほか、工場などさまざまな場所で活用できるため、特に地方での導入を進め、地方経済の活性化に貢献していきたい」と話していました。
ローカル5Gは、富士通や東京都などもこれまでに免許を取得していて、新たなサービスの開発を進めています。


NHK 07月30日 15時30分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200730/1000052083.html