会食などによる新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、江戸川区の江戸川保健所(中央四)は、飲食店などを対象とした感染防止策に関するオンライン講習会の動画をユーチューブで公開している。
 区によると、区内では七月に入りコロナ陽性者が急増し、保健所の相談件数は一日二百件近くになる日も。特に二十?三十代の感染者が多く、飲食店でマスクを外して会食することが感染リスクを高める傾向にあるという。
 保健所では、飲食店に感染防止策を分かりやすく伝えるオンライン講習会を企画して二十一日から動画配信を開始。各店舗には案内文を送って視聴を呼び掛ける一方、客にも飲食店の対策を知ってほしいとしている。
 動画では、保健予防課長が、店で患者が発生した場合に備え、保健所への報告に必要な従業員の勤務状況、店内の見取り図などを用意するよう求めた。また、生活衛生課のスタッフが、ソーシャルディスタンスを保てるような座席の案内図などを示し、取り組んでほしい対策を説明している。
 保健所の担当者は「動画が、飲食店と利用者の共通理解を深められるきっかけになれば」と話している。


東京新聞 2020年7月29日 06時38分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/45546?rct=t_news