2019.3.10 16:52ライフくらし

 外観が左右対称のネオ・ルネサンス様式が特徴で、国の重要文化財に指定されているJR門司港駅(北九州市門司区)が10日、約6年間の改修工事を経て全面開業した。大正3(1914)年の創業時の荘厳な姿に復元され、北橋健治市長は式典で「優雅で幻想的なロマンあふれる駅になった。末永く愛されてほしい」とアピールした。
 木造2階建てで、老朽化のため平成24年から耐震補強を兼ねた改修工事が始まった。当時の図面を基に外壁は石張り風のモルタルで覆い、銅やスレートの屋根は天然の石にふき替えられた。

 2階では建築当時の食堂を再現したレストランがオープン。団体客は室内に再現された貴賓室で洋食メニューを楽しむことができる。
 この日駅前で開かれた式典には福岡県出身のタレントのタモリさんが駆け付けたほか、ホームには観光列車「SL人吉」の蒸気機関車が停車。多くの人が大正レトロの雰囲気を楽しんだ。

https://www.sankei.com/smp/life/news/190310/lif1903100031-s1.html