2019年01月22日 06時00分

 福岡市博多区のボウリング場「博多スターレーン」が施設の老朽化に伴い、3月末で営業を終了することが分かった。西日本最大規模を誇り、国際大会や全国大会の会場になってきた。イベントホールや貸会議室も併設し、特にプロレス興行が盛んに開かれていたことからプロレスファンの間で「西の聖地」として親しまれてきたが、ビルは解体され、再開発される。

 博多スターレーンは1972年11月開業。地上8階、地下1階で、84レーンのボウリング場のほか、ビリヤード場やホール、レストランなどを備える。JR博多駅筑紫口から約300メートルに位置し、催事場としても広く利用されていた。

 施設を運営するイースタンスポーツ(東京)によると、ビルの耐震性調査で補強工事が必要なことが判明。加えてビル内の配管や外壁なども老朽化が進み大掛かりな補修工事が避けられなくなっており、ビルを所有する親会社が解体を決めた。

 解体工事は6、7月ごろに始まる予定。解体後の再開発計画は未定だが、ボウリング場として活用する可能性は低いという。

 ビルはJR博多駅から半径500メートル以内で老朽ビルの建て替えを促す福岡市のプロジェクト「博多コネクティッド」の圏内で、同プロジェクトの支援策を活用して新しいビルを建設する可能性もある。

=2019/01/22付 西日本新聞朝刊=

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/economics/article/480926/