わらなどでオリジナルの寝床を作る生徒たち=静岡市駿河区の登呂遺跡で
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 静岡市駿河区の城南静岡高校の地域貢献部に所属する一〜三年生二十二人が十五日、駿河区にある登呂遺跡と登呂博物館で、約二千年前の弥生時代の生活を模擬体験した。

 博物館では、当時の女性が着ていたとされる貫頭衣を製作。鹿の角で作った縫い針で麻布をつなぎ合わせるなどした。遺跡では、竪穴住居内で生徒が考案した寝床づくりがあり、わらや木の板などを使って“オリジナルのベッド”を完成させた。土器を使った炊飯やシカ肉料理づくりもあった。

 一年の太田勇気さん(16)は「現代とは違って、何でも一から作らないといけないことが大変だった」と話した。

 登呂遺跡発掘を機に設立された日本考古学協会(東京)の七十周年記念事業として催された。生徒たちは今回の体験をリポートにまとめ、十一月三日に登呂博物館で開かれる公開講演会で発表する。(広田和也)

中日新聞 2018年9月16日
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