垂水中央東地区イメージパース(兵庫県提供)
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JR西宮駅南西地区イメージパース(兵庫県提供)
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北鈴蘭台駅前地区イメージパース(兵庫県提供)
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 兵庫県内の公共事業の必要性などについて検討する県の公共事業等審査会は、JR垂水駅とJR西宮駅、神戸電鉄北鈴蘭台駅の3駅の駅前再開発事業について「妥当」とする報告をまとめた。駅前の再開発事業が認められたのは、2011年のJR明石駅前南地区以来6年ぶり。今後、関係市や開発組合が事業化に向けて準備を本格化させる。(前川茂之)

 審査会は、総事業費10億円以上の新規事業と着手から10年以上が過ぎた継続事業などについて、必要性や有効性を評価。いずれも「妥当」と認められれば、関係部局が翌年度の予算要望に組み込む。

■25階ビルや交流広場/垂水は事業費118億円

 JR垂水駅の再開発の対象区域は、駅北側の「垂水廉売市場」を含む約0・7ヘクタール。地上25階、地下1階の再開発ビルを建てる計画で、住宅約220戸と店舗のほか、イベント交流広場などが整備される。23年度中の完成を目指しており総事業費は118億円。

■37階建てマンション/西宮は209億円

 JR西宮駅では、駅南西にある卸売市場の約1・5ヘクタールで再開発を予定。地上37階、地下1階の高層マンションを建て、1、2階部分に店舗などが入る。完成は24年度の予定で、総事業費は209億円を見込む。

■市営住宅周辺を整備/北鈴蘭台は55億円

 北鈴蘭台駅では西側の市営住宅周辺約0・5ヘクタールが計画地。再開発ビルは地上9階地下1階で、21年度に完成予定。総事業費は55億円とされる。

 各地域とも、地権者らによる準備委員会などが既に立ち上がっており、審査結果を受けて、具体的な実施計画の策定や事業組合の設立などを進める。

 このほか、新温泉町栃谷から同町居組を結ぶ国道178号約7・6キロの整備(総事業費365億円)や、阪神尼崎駅東側の南北道路の整備(同78億円)など新規事業8件も「妥当」と判断された。豊岡市街地やコウノトリ但馬空港につながる連絡道路の計画など継続事業7件についても了承された。

神戸新聞NEXT 2018/1/23 06:30
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