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オストメイトの公衆浴場利用への理解を深めるリーフレット


 岡山県は、病気などのため腹部にストーマ(人工肛門、人工ぼうこう)を付けている人(オストメイト)が公衆浴場を円滑に利用できるよう、啓発リーフレットを作った。浴場の経営者や利用者に正しい知識を持ってもらうのが狙い。

 浴場経営者らには、ストーマに装着して便や尿を受け止める袋は防臭性があり、湯の熱にも耐えられるため、適切に使えば漏れる心配がないと説明。オストメイトに対しては、浴室内でストーマ袋の脱着や装具の洗浄を控えるといった注意事項を記している。

 県によると、県内の入浴施設でオストメイトと他の利用客がトラブルになりかけ、入浴を拒まれる事例があったと日本オストミー協会県支部から6月に報告があり、リーフレットの作製を検討していた。

 A4判二つ折り。5千部作り、県内の保健所や市町村、県が所管する公衆浴場、旅館などに配る。県障害福祉課は「オストメイトへの理解を深め、障害の有無にかかわらず誰もが気持ちよく入浴できる環境をつくりたい」としている。
(2017年11月15日 08時23分 更新)
http://www.sanyonews.jp/article/627733/1/?rct=area_syuyo1