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色鮮やかな「引札」が座敷を彩る藍の家写真を見る

 店や商品の紹介を色刷り版画にした明治時代のチラシ「引札(ひきふだ)」の展示が15日まで、福津市津屋崎の津屋崎千軒民俗館「藍の家」で開かれている。
海運で栄えた津屋崎の商店の名が記されており、来場者を楽しませている。

 商店が得意先に配った引札は江戸中期に大都市で始まり、明治に入って地方でも作られるようになった。
展示されている引札は同市の赤間照雄さん(2013年に86歳で死去)方の押し入れで新聞紙にくるまれて見つかった。
「筑前津屋崎港」の文字とともに、塩・たばこ販売、仕出し、呉服商などさまざまな店名が記されており、港町の繁栄がしのばれる。
絵柄も日露戦争の英雄たちが描かれるなど、当時の世相を反映している。

 照雄さんの娘の赤間啓子さん(58)は「引札を見て、繁栄した津屋崎の町の様子に思いをはせてもらえれば」。入場無料。

=2017/10/13付 西日本新聞朝刊=


明治期のチラシ「引札」鮮やかに 津屋崎「藍の家」で展示 [福岡県]
西日本新聞:2017年10月13日 06時00分