風力発電事業を手がける「日本風力エネルギー」(東京都港区)は
和歌山県海南市など同県内4市町で風力発電所の建設を計画していることを明らかにした。
発電所の出力は最大約32万キロワットで、県内では最大規模という。

12日には有識者らが発電所の環境影響を審議する「県環境影響評価審査会」が紀美野町で開かれ、
今後の計画などが説明されたが、有識者からは建設に伴う景観への懸念が上がった。

計画の事業主体は、同社が運営する「NWE−03インベストメント」と「NWE−09インベストメント」の2社。
実施区域は、海南市と紀の川市、有田川町、紀美野町の4市町で、72基の風車を設置する。
工事開始は平成32年8月、運転開始は35年4月を目指している。

事業者側は発電所の建設計画を策定するのにあたって、
環境保全のための配慮事項を取りまとめた「計画段階環境配慮書」を県などに提出。

この日の審査会では、配慮書の内容が審査されたが、
出席した有識者からは建設に伴う周辺の景観への懸念が上がり、
「事業者として景観に対する姿勢を示してほしい」という指摘もあった。

県は審査会の答申を受けた上で、10月31日をめどに、事業者側に県知事意見を出す。
事業者側はこのほか、住民や経産大臣からも意見を受け、配慮書の手続きは完了する。

日本風力エネルギーの担当者は審査会後、
「法令にしたがって計画を実施していく。地元の方々と協議をし合い、
 お互いの妥協点や解決策を提案していきたい」と話した。

写真:風力発電所建設に伴う環境への影響を審議した県環境影響評価審査会
http://www.sankei.com/images/news/170913/wst1709130055-p1.jpg

以下ソース:産経west 2017.9.13 17:32
http://www.sankei.com/west/news/170913/wst1709130055-n1.html