伊賀市霧生の小坂俊成さん(85)方の山中で、珍しいツチアケビが実をつけた。
長さ五センチほどのトウガラシのような真っ赤な実は、近所でも話題になっている。
小坂さんは「しばらく大切に育てたい」と話している。

農業を営んでいた小坂さんは五十年ほど前から、
ツチアケビが所有する山中に花を咲かせているのに気付いていた。
毎年、実になる前になくなっていることから、
シカに食べられないよう、今年は米缶を加工して覆うと、見事に三本で六十個以上の実がなった。

県立上野森林公園の担当者は「ツチアケビでまちがいない」。
公園によると、ツチアケビはラン科で、葉を持たない腐生植物。
自力で光合成ができないため、キノコのナラタケと共生し、栄養を得ているという。

写真:ツチアケビを覆っていた米缶を外す小坂さん
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20170830/images/PK2017082902100175_size0.jpg

以下ソース:中日新聞 2017年8月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20170830/CK2017083002000018.html