仙台の夏の夜空を彩る「仙台七夕花火祭」が5日の開催を前に、運営資金不足に陥っている。
仙台市地下鉄東西線の開通で打ち上げ場所が変更となり、それに伴う警備費用などが増え、数百万円足りない状況だ。
主催する仙台青年会議所は街頭募金などで支援を呼びかけているが、
担当者は「ギリギリで厳しい状況が続いている。これでは来年の開催も見通せなくなってしまう」と頭を痛めている。

花火祭は「仙台七夕まつり」(6〜8日)の前夜祭として、1970年に始まった。
48回目を迎える今年は「以心伝心」をテーマに、伊達政宗生誕450年やポケットモンスターにちなんだ花火など
約1万6000発を打ち上げる計画で、50万人以上の来場を見込んでいる。

花火は広瀬川周辺で打ち上げられていたが、2015年の東西線開通で約300メートル南に移動。
警備エリア拡大に伴い、警備員の増員などで約4000万円だった運営費は約7000万円に膨れあがった。
今年も打ち上げ場所が変更となり、約400万円の減額につなげられたが、それでも運営費用の確保は厳しいという。

同会議所では6月下旬から毎週末、商業施設2か所で街頭募金を開始。
飲食店など約500か所に募金箱を設置したほか、
インターネットで出資を募るクラウドファンディングで150万円を目標に資金を募っている。

仙台七夕花火祭の打ち上げは5日午後7時〜8時半。
大町西公園など8か所(有料席を含む)で観覧できる。
募金は当日も行われる予定だ。

以下ソース:YOMIURI ONLINE 2017年08月01日
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20170801-OYTNT50078.html